2009年5月3日日曜日

リミックス系のCGMコンテンツ

こちらは、2007年11月のブログエントリーから引用。


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CGM系のコンテンツサービスが増えている今日この頃ですが、最近目に付くのがリミックス系のサービス。既存の動画や音源をユーザーがリミックスして楽しむサービスですが、素材として利用されるコンテンツが、権利保有者の許諾を得ていないものも多く、あちこちで起訴問題なんかもあるようです。 

そこで最近増えつつあるのが、コンテンツホルダー自身が素材を提供するサービス。 

ボブ・ディラン

ボブ・ディランのアルバム発売にあわせたキャンペーンなんですが、既存のビデオにユーザーがメッセージを挿入できます。まあ、ニコニコ動画と大して変わらないような気もしますが、大きな違いは違法では無いことか? 

またアメリカのmtv.comで展開している事例があって、こちらはアーティストのミュージックビデオを細切れにしたパーツと、ライブイベントのパーツを提供して、ユーザーが自分の好みでリミックスするというもの。このサービスを使って、ユーザーが作ったリミックスビデオのランキング等も公開していて、おもしろいサービスだと思います。 

MTV Remixer

(残念ながら、こちらのサービスは終了しているようです。アーティストの楽曲に、オリジナルのミュージックビデオのクリップ、MTVのショーでの出演シーンをコマ切れで提供し、ユーザーが独自のミュージックビデオを作ることができるツールです。アドビが提供する、remixerと言うサービスですが、コストが高いことの問題。)

どちらもユーザーを合法なプラットホーム上で遊ばせようという試み。 

私の友人で、趣味でオートバイレースの撮影をしている方がいるのですが、何が大変と聞くと、BGMの挿入とか。元々細切れのシーンをつなぎ合わせた素材なので、そのままではエンジンの排気音まで細切れで、聞き苦しいものになるそうで、それをカバーするためにはヘビーメタル系の音源なんかを被せるそうです。ところが、そもそも合法な素材を考えると、数が限られてしまうようで、最近の作品は同じBGMを使用することもあるようです。 

音源にしろ動画にしろ、権利者への配慮は必要で(そもそもコンテンツを作るのに金が掛かってるので)、それを抜きで考えてしまうと、金を掛けてコンテンツを作る人間が損をする事になってしまいます。 

もちろん、個人が楽しむ範囲であれば、ある程度寛容であるべきと思いますが、少なくとも第三者のコンテンツを権利保有者に無断で個人に利用(リミックスさせて)させて、そこで金儲けをしようというのはいかがなものか?まるで、利用している個人の問題と言うことで責任を個人に負わしているようで嫌な気分になるのですが・・・・ 

こんな事を続けてると、(企業としての)コンテンツ提供者がいなくなっちゃうので。

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